読んだページ数:1952
ナイス数:55
ちょんまげぷりん 2 (小学館文庫)の感想
江戸へのタイムスリップってだけで面白そうなのに、歌舞伎舞台に牢屋敷、江戸城本丸の大広間と舞台だけでもよく1冊にまとまってるなと思うし、出てくるメンツもまた豪華。でも友也は気づかない、そういえば中学生だっけ。でも歴史ができないこと(笑)以外は高校生くらいの大人らしさもあって良い。前巻よりも過去と未来の繫がりがよく描かれていてあっという間に読み進めてしまいました。
読了日:11月03日 著者:荒木 源
職場のハラスメント なぜ起こり、どう対処すべきか (中公新書)の感想
率直な感想は「これは論文だな」です。回りくどかったり堅苦しい言い回しが多く、漢数字が並ぶので1、2章がちょっとつらい。巻末の対策10か条を横書きするなら、はじめから全部横書きしてくれればいいのに…というか、この10か条を始めに言えばいいのに。とはいえ、ハラスメントとは何か、どんな事例があるのか、どれだけはびこっているのかを知るには良い。ただ被害者にも非がある場合のケースの説明があまりなかったり、対策がやや理想論だったり抽象的だったりするので参考程度という感じ。
読了日:11月06日 著者:大和田 敢太
銀河英雄伝説〈5〉風雲篇 (創元SF文庫)の感想
ついに同盟側が破れたかーとか、ついにヤンとラインハルトが対面するのかーとか思うところは色々あるけど、個人的にはヤンからフレデリカへのプロポーズが衝撃的過ぎる。確かにフレデリカさんはヤンが好きだったけど、ヤンがプロポーズするようなきっかけとか少しでもあったっけ!?!?一応戦争も終わってふたりとも退役…この結婚が幸せに続いてほしいとは思うけど…残り5冊でどうなってしまうのか…スペースオペラだけどこの2人の幸せが気になってしまう。
読了日:11月11日 著者:田中 芳樹
仕事と家庭は両立できない?:「女性が輝く社会」のウソとホントの感想
私自身は子供を持つ気はないけど、とはいえ両立したい方と一緒に仕事する時もあるだろうと読んでみました。図書館で予約して、受け取ったらまずはその厚みにびっくり。そして男性らしさのプレッシャーに苦しむ男性や、その価値に見合わない給料で働くケア業界の方、同性カップルなどにも焦点があたってる。最後に「じゃあどうすればいいの?」の具体的な答えや、作者がよく聞かれた質問とその答えが紹介されてるのがすごく良い。色んな人が読むべき本でした。
読了日:11月19日 著者:アン=マリー・スローター
わたしの本の空白はの感想
記憶喪失の視点から始まるという真新しさもあり、誰もが第一印象と読み終わった後の印象が変わって行く面白さもあり、あっという間に読み終わってしまった。読んだ後に残る印象は良くない(褒めてる)のに、終わってしまえば疾走感にも似た小気味の良さも感じる。
読了日:11月21日 著者:近藤史恵
軽装版 風と行く者 (軽装版 偕成社ポッシュ)の感想
相変わらず児童文学とは思えぬ完成度。単純にジグロやバルサの若い頃が読めるだけじゃなく、サダン・タラムやタール家とマグア家も世代を越えての物語は皆を巻き込んで重厚な世界観を出しています。頁をめくってもうちょっとで読み終わるって気づいたら、チャグムは出てこないし、この物語が終わってしまうしで、なんとも寂しい気持ちで泣きそうになりました。
読了日:11月24日 著者:上橋菜穂子
読書メーター