装道礼法きもの学院に通ってきた

最近の話とはガラリと変わるんですが、ものコンサルタントの資格をとりましたのでその話。

なんでそんな資格取ったのか、そのへんの私の話はさておき、格を取るにあたって受験資格となる『きものを教える学院及び教室の卒業生で220時間以上きものに関する教育を修了した方』を満たすために通った装道礼法きもの学院がどんなところだったのかをツラツラ書いていきます。

あくまで私個人の目から見える範囲で、ひねくれ者の私が感じたことですので、してそれが全てではないというお断りをしつつ。

お金の話

初めに着物学校で一番厄介なのが押し売りかな、と。
着物学校に通う方でネットに情報をのせる方が少ないのか、あまり情報はありませんでしたが、装道は割りと押し売りをしないという評判でした。
確かに押し売りはしません。
1年間にかかる費用も、必要な教材の費用も説明会の段階で提示して頂けるし、類似品が家にあればそれを使ってもOKです。
ただ「美容姿」など「今後絶対使わないだろ!」と思っていても教材なので買わざるを得ないものもあります。
が、教材は割引もききます。
入学から半年間は着物も無料で貸し出ししてくれますし、半年後からは着物通学になりますが、こちらも家にあるものでOK。
無ければ買わなければいけませんが、どこで買ってもOKだし、割りとセールなども開催しています。

ただ、割引・セールと言っても元のお値段がかなりイイお値段な物も…。
学院で割引で買ったけど、通販で調べたら3割程度の値段やん!ということもありますし、注意は必要です。
美容ランジェリーとか半額の1万円で買ってがっつり5年使ったからいいけど、安かったら3,000円しないものもあるし~

また類似品があれば、と書きましたが、特許をとっている商品もありますので、教材の中にはどうしても避けられない買い物があります。
最初に払う講座代には教育訓練給付金制度が適用されますが、3回にわたって支給される教科書代、そして避けられない教材費は別会計なので、多少のとられる覚悟は必要です。
ちなみに私は「それってまた搾取されるってことですか?」と思わず言ってしまい、クラスメートからは爆笑、先生からは「そんな事言われるなんてショックよ!」とのお言葉を頂戴しました。テヘペロ~
とは言え、洗濯できる着物がそうとは見えないのに5000円で売っていたり、人によっては良い買い物もできるケースがあるのは確かです。

私の場合、母が和裁士なので道具はある程度揃っていましたが、なにぶん昔ながらの道具しかなかったので、やっぱりある程度の教材・道具は追加購入しました。
結局学院関係&道具に支払った額は、合計すると28万程度になりました。
1年の習い事&資格取得と言えば、決して法外ではないのでしょうが……高め。

秋入学は4月からの袷の着物、6月&9月の単の着物、7、8月の薄物と3種類の着物と小物が必要になるので、持っていない方はもっとかかりますね。
着物のリサイクルショップとお友達になっておきましょう。
できれば春入学しましょう(着物は10~3月の袷だけでOK)。
たまたま近所で3,000円の薄物手に入って良かった(´;ω;`)
なにしろ着物を仕立てる家ではあっても、着まくる家ではなかったので薄物持ってなかったですし。

あと着物だったら楽天市場で探す方が見つかる確率高い気がしますね。
楽天経済圏にお住まいの方 は是非。

ああ、あと入学した時点で「装道会」とやらに加入させられます。
資格を取得すると、別途「きものコンサルタント協会」とやらに加入させられます。
それぞれ年会費がとられます。糞が!
「装道会」の方は脱会しても会報やセール特典などがなくなる程度だと思いますが、「きものコンサルタント協会」の方は資格取得者名簿から削除されてしまいます。糞が!
そしてこの2つの組織、会長さんが同一人物のためかなり運営も混同してる恐れがあります(未確認)
→会長さん、亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。
とりあえず「装道会」から届いた住所変更通知書には、住所変更の用途において「きものコンサルタント協会」でも回覧する旨が記載されていました。
協会にだけ所属する、という状況ができるのかちょっと謎です。

私が入学前にメールのやりとりした方は、とても丁寧ながらビジネスメールマナーが1個も守られていないメールを送ってくる方でした。
こういうのを見ると、組織運営方法や個人情報保護法など正しく理解しているのか疑問がわきますね。
ですがこういう事をツッコム事自体が悪だという考えをしている方が運営側にはいます(無自覚でしょうけど)
というか、普段顔をあわせる先生方は事務・運営とは管轄外なので、どうしても↑こういう人がいるし、伝言ゲームによる情報劣化はあるでしょう。
気になる方は戦う相手が誰か知るところから始める必要がありますね(私は面倒臭くてしませんでした)

2016/12/20追記

コメントで情報を頂いた通り、電話やネットで退会OK。
さらに休会(って言うのかな?)もOKらしいです。
コメントくださった方々、ありがとうございました!

2020/02/16追記

見返して、なぜこれを書かなかったのか!と自分を殴りたくなりました。
職業訓練給付金の対象なんですよね。
要するに、サラリーマンであれば、受講後にハローワークで手続きすれば一部がキャッシュバックされます。
これは装道さんが良いというより日本の制度が良いって話ですけど。
条件さえ満たせば2割が戻ってくるので、結構大きいと思います。

カリキュラムの話

しっかりと学習するというコンセプトなので、初修、中修、高修、階修と1年を4過程に区切っていますが、 それぞれ必須単位が決められています。
事情があって休みを取った場合で単位が足りなくなるようであれば、振替が必要です。
大抵は春・秋スタートの平日・休日クラスがあるので、別曜日クラスか、近くにあれば別校クラスに行き、無理であれば半年ずれているクラスに行きます。
なんか大学を思い出すカリキュラムですね。

またその中には工房見学、外来の先生の講習(話法講座、染み抜き実演、なんか講演など)、関東の方であれば東京校での合同授業もあります。
さらに通い始めて半年からは着物通学になるので、横浜在住の私としては、着物来て東京校合同がしんどくて計画的休暇を取りました。
これまた先生に「用事があるとかいって、さぼりなんでしょー」とか言われましたが、「違うよ、休むために用事を入れたのであって、用事があるのは嘘じゃないよ」と言ったらまた怒られましたけど。
そんくらいじゃびくともしないよ、テヘペロ!

ただ難点としては、クラスに最低4、5人はいないと開設されないなどの理由から、次に始まる講座の新設状況がギリギリまでわからないことがあります。
お陰で事前に説明会を申し込んだ時にかなり振り回されてしまいました。
また、私のクラスでは3人が次の講座に進みたがりはしたものの、人数が十分ではなく、開設が危ぶまれてしまいました。
結局先生の説得もあって開設はされましたが、決まったのは1回目の授業の4日前。
それも「1人でも欠けたら別クラスに吸収合併」と倒産間際の会社みたいな条件がつきます。
運営側の意見はわかるんですが、仕事を持っている人には辛い話です。

当然のことながら授業風景などの写真・動画撮影は禁止です。
ただ花嫁衣裳を着たときなどは特別に着物姿を撮っていいケースも。

試験の話

結構定期的に試験があります。
筆記試験は、マナー検定の初級・中級の2回(持込可)と最後の筆記(持込不可)の計3回。
実技試験が、外出着の自装、振袖(ふくら雀)の自装、黒留袖の他装の計3回。
筆記はまあ、うん、多少勉強すれば…。
実技は全て制限時間があってヒーヒー言いますが、試験直前は授業も試験対策に切り替わるので、これも、うん、頑張れば……たぶん、おそらく。でも、思い出したくない。

というわけでマナー検定も手に入るってことなんですが、「エスカレータでは片道をあける」って当時ですら条例違反になりつつあるルールとかしれっと書いてありました。
実用的かというと謎です。

救済措置

授業を振り替え切れずに必要単位が足りない、最後の筆記試験の点数が足りない、という人のための救済措置としてだけではないでしょうが、年2回の大学講座があります。

1回1万円位かかりますが、1回出席すれば筆記10点、2単位の免除チケットが貰えます。

朝から夕方まで有楽町のよみうりホールで行われるのでしんどいといえばしんどいですが、普段の授業とはまたちょっと違う内容が見れるので面白いです。高いけど。

当然、最後までいて参加証であるハガキを提出しなければ効果はないので、しっかりしてます。

クラスの雰囲気

クラスにも寄るのでしょうが、私が通った時期は、

東京平日クラス>>>東京休日クラス≒横浜平日クラス>>>>横浜休日クラス
な感じでにフランクに、というか賑やかに、というかざっくばらんになっていきました。

東京校には一見して「あー、バブル時代の生き残りだわ」とわかる方もいました。
ちなみにこの表現、褒めてはいませんが貶してるつもりもありません。
素直にそう思ったんです。
とても100万する帯パンパンたたきながら「でもこれと着物とセットじゃ買えないの」なんて発言、河期世代の私にはできません。

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単品なら買えるんかーいヽ(´Д`;)ノ



私は横浜休日クラスに在籍しましたが、全員社会人で授業1回目からはじけ出し、先生にまで「このクラス、本当に変わってるわ」なんて言われる始末。
でもおかげで爆笑しない日はありませんでした。
年齢的にも私が一番真ん中だったので、居心地良かったのもあります。
とりあえず、授業1回目で担当の先生の年齢を聞き、最後の終業式で助手さんの年齢を聞いたのはすまんかったと思う。

他のクラスには大学生もいれば70代?の方もいるので、年齢幅は大きいです。
私のようなひねく者&口論大好きな変態もいれば、「親に言われたから通っている」という主体性のk…いやいや、良家のお嬢様や、NEETの意味じゃない本家(?)家事手伝いの方もいらっしゃいます。
習い事になるととにかく違う業種の人に会えるところがいいところですね。
私がシステムエンジニアだと名乗ると驚く人から「SEってなあに?」って人まで、色々いました。
そういえば美容院にお勤めの方には会わなかったな。アパレル関係者はいました。
でも横浜は基本賑やかな人が揃っていたように思います。
他のクラスの方とも皆で和気あいあい、学校の文句も良い所もぶっちゃけトークしてました。

先生方の雰囲気

上品で面倒見のよい方が多いです。結構無茶な相談にも真摯に対応してくれます。
そして当然のように装道、着物文化は素晴らしいと思っている方々です。
私も何度も「上のクラスにはいかない」と言ってましたが、その度に「お母さんが和裁士で着物もあるのに勿体無い。皆で進めば楽しいよ」と勧められました。
100%親切心で、決して押し売りしているつもりはないのは明白なのですが、私としては

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遠い実家に住んでる親の職業なんて関係ないでしょ。
本職はSEだし、普段自分で着られる技術が身につければ十分。
それ以上はただの娯楽。
娯楽に1年の月日と30万弱のお値段はかける価値はない

という気持ち。
ただの好意も何度も続けば押し売りだと思うんだけど……考え方にギャップがあるなぁ……。
その一方で「ひょっとしたら私達の考えを『宗教臭い』と思うかもしれないわね」と言ってくださる先生もいます。
良い人達ですが、流されやすいタイプの人にはちょっと困ることがあるかもしれません。

あと年齢不詳者だらけです!
私は空気を読まないことが特技なので、年齢を聞いてまわってましたが、とても実年齢に見えない人ばかり。
曰く「着物を10年着れば、10年若返る」という持論らしいです。
そんなばかな、と言えない方々ばかりなのが怖いところ。
ただ、着物を身に付けると仕草や姿勢などかなり気にするようにはなるので、それでいいホルモンでも出てるんですかね~?

ちなみに1クラスには1人の担当の先生と、都合が付けば1人の助手さんがつきます。
あと最初の養成科では、師範科の方が教育実習として助手さんを務めることもあります。
逆に助手さんがつかない場合もあります。
当たり前ですが先生には2個しか目がついてないわけで、助手さんがいてくれた方が嬉しいけど、ここは完全に運営側の都合っぽい。

最後に

予想外に長くなってしまいましたが、最初の1年なら、まあ、お金出した分のメリットはあったかな、と思います。
女性の少ないIT業界とは全く違う世界で、たくさんの友達ができたことが私にとって1番のメリットでした。

とはいえ、周りに勧められるかと言われると、答えはNOです(笑)
娯楽としては求められる事が多すぎる。
ただ普段着として着たいだけなら、着れる人に直接お願いして着れるようになれば十分だと思います。

勉学としては当たり前ですが装道のやり方を教わるわけですし、他流派のことは教えてもらえないのに実用レベルかどうかと聞かれると…。
少なくとも、他の学校に通うよりかはしっかり綺麗に着れるようになるのかなぁという印象はありましたが。
着物業界に興味があるという方にはいいと思いますが、とにかく年功序列制度が骨の髄まで染みこみ、かつそのことに無自覚な方が多いので、相応の覚悟が必要なのかなぁという印象です。
1年では資格はとれますが9級しかとれず、この業界でちゃんと地位を築くなら1級を取る必要もありそうですし、また経験・年齢を重ねる必要があるかと思います。

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年齢なんてどうにもならんわ。


IT業界に身を置く私にとっては、信じられない懐古主義ですが、それも人それぞれなのかなぁ…。

うーん、あと書き忘れてることないかなぁ…
聞きたいことがある方、物申したい方、こんなひねくれ者相手で良ければぜひコメント下さい。

2013/6/18追記

ほとんど備忘録&日記として書いていたブログですが、複数の方からコメント頂いてとても嬉しいです。
肯定・否定どちらのコメントももっと読んでみたいですね〜
あー、でも組織に対しては否定的なもので、ついつい熱が入って装道から言い訳できないクレーム出されないようにしないとな。
一応、この記事を書いた時は、

  • 主に説明会の時点で公開された情報内にする(授業内容の転載等はしない)
  • あくまで自分の感じた印象の範囲内にする(虚偽で業務妨害はしない)

この2点は注意していたことを思い出して、コメント返す時に思い出すよう備忘メモ!

2016/1/15追記

うーん、もう3年経つんですねぇ。
卒業してから最初は先生や教室に残った子達に会いにセールに行ったり、着物好きの子を連れて春秋の催しに行ってみたりもしたんですが、それが済むとわざわざ高いお着物なんて私には必要ないんですよね~
横浜校は閉校してしまったようだし。
礼装は実家に言えば仕立ててくれるし、普段着は横浜で定期的に着物市が開かれるんで。
都内でも開かれますが、今昔きもの市、掘出し物もあってイイ!(*´∀`*)

というわけで、装道会&コンサルタント協会共に退会することにしました。
今は問合せフォームでできるので超楽ちん。
装道会のよくある質問に問合せフォームへのリンクが貼ってあるので、そこから「両方退会したいです」と伝えると、当日か1日くらいで一応は別団体なので先に装道会の退会処理が終わり、後日協会の退会処理もしますよ~とメールがきました。

頂いたコメントのお返しで
“「着物コンサル資格を持ってる変態SE」を名乗るための料金”
なんて書きましたが、私が所属してる会社、業務経歴書に資格を追加することはあっても削除はしませんし(そりゃそうか)。

恩恵受けないと1年7,000円払い続けるのもバカらしいし、比較的引越し好きなのもあって住所変更も面倒臭いし、ちょうど年明け引っ越したタイミングで退会してスッキリ~(*´∀`*)

過去ブログにいただいたコメント

皆様の熱い想い、もはや超!大!作!
ので、ページをわけました。次ページから。

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