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シングル単位の恋愛・家族論―ジェンダー・フリーな関係へ (SEKAISHISO SEMINAR)の感想
20年以上前の本で時代錯誤かなーと思ったら全く違和感なく(それもどうなの?)。家族制度そのものが差別を生みながら隠蔽している説は強烈ながら、大きな問題提起の手法だと思う。要は「集団を優先することで個の尊厳を奪う」ってことが往々にしてあるけれど、この「集団」が家族や夫婦になると、差別を隠蔽するための思い込みの嵐が巻き起こってるよねって話。「結婚は本能的な願望がないと女性に不利過ぎないか?」派な自分だけど、そんな人間でも思い込んでいると気づくことがいっぱいあった。でも好きで思い込みから出ない人も多いんだろう。
読了日:10月04日 著者:伊田 広行
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